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マイノリティ・インフルエンス

3.研修・セミナー 2024.8.30

集団ができるとそこには必ず多数派と少数派が存在します。多くの場合、多数派の意見が優先されます。しかし、少数派の声が多数派に影響を与えることがあるらしい。今日はそんなお話をしてみようと思います。

マイノリティ・インフルエンスとは

少数派の声が多数派に影響を与えることをマイノリティ・インフルエンスと言います。少数者影響過程ともいうそうです。これについての実験があります。
心理学者モスコヴィッチらによるブルーグリーン・パラダイム実験は少数派の影響について調べたものです。
複数回、6人のグループに36枚のスライドを見せて色を判定させます。スライドは全て「青」と判断される色でしたが、6人のうち2人はサクラでわざと全て「緑」と回答しました。また比較のため24枚のみ「緑」と回答するパターンも調査しました。
その結果が
・サクラが全て緑と回答したパターン
 →4人の32%が少なくとも1回は「緑」と回答しました。
・サクラが24枚のみを緑と回答したパターン
 →サクラの影響は認められなかった
つまり、少数派の意見は一貫性を持っていなければ多数派に影響は与えられないということがわかりました。さらにサクラが全て緑と回答したパターンでは、多数者に青と緑の中間色のうちどこから緑と呼ぶかと尋ねたところ、緑と呼ぶ色の範囲が広がっていたそうです。このことから知覚レベルで影響を受けていたことが分かりました。

モスコヴィッチは参加者が4人のパターンの実験も行っています。
4名の参加者に、さまざまな形や色、大きさの図形を見せ、特徴を一つだけ答えてもらいます。(丸くて白い図形なら「白」か「丸」のように答えます。)
4名のうち1人はサクラでサクラは必ず色を特徴として答えます。一貫してサクラが色を応え続けた結果、形や大きさを応えていた他の参加者も実験を繰り返すうちに色を答えるようになったそうです。

マイノリティ・インフルエンスを起こすために

マイノリティ・インフルエンスを発生させるための条件は、多数派の意見が固まりきっておらず流動的かつ不安定な状態が必要らしいです。また、少数派の意見が一貫している必要もあるようです。
マイノリティ・インフルエンスを起こしやすくするためには、実績があり信頼感のあるリーダーをマイノリティに引き込むことです。そうすることでマイノリティの意見が強くなり多数派の意見を切り崩しやすくなります。また、一貫性をもち繰り返し主張することで多数派に自分達が間違っているのかもしれないと思わせ、切り崩す方法もあるようです。

終わりに

今日は少数派にも光を当てたい!という気持ちでマイノリティ・インフルエンスについてお話ししてみました。数の有利は色々な場面で有効ですが、その強力な有利をひっくり返すには一貫性を持たせるだったり、強力な助っ人を用意するだったり、やはり工夫や努力が必要なのが伺えます。ただ、最近の風潮としてもマイノリティにも人権を!みたいな流れだと思うので、少しずつマイノリティにも優しい世間になっているのかなぁと思います。この優しさが良いか悪いかは立場や状況によって変わりそうですが、会社やお仕事にも影響されるのかどうかはうーんどうなんだろうという印象。会社やお仕事って今まで作り上げてきた実績は多くは過去形だと思いますし、過去にはマイノリティに優しくない世間が存在しますよね。そのせいかどうか分かりませんが、世間的に優位な風潮が仕事になると適応されていないみたいな空間が未だに多い気がしています。それが良いのか悪いのか私には分かりませんが、好きか嫌いかでいうとあんまり好きじゃないですね。優しい空間が好きです。

さて、全く関係ないのですが、
バンコクの正式名称がめちゃめちゃ長いのは詩がそのまま名前になったかららしい。

男性スタッフの越智でした。

@余計な一言@
どういう経緯で国名になったんだ。

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