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伝わるか、伝えるか

3.研修・セミナー 2024.5.24

コミュニケーションは伝わることが大切なんだと個人的には思っています。
今日はコミュニケーションで分かりやすく伝えるコツみたいなものをお話ししようと思います。報告やプレゼン・原稿作りにも役に立つかもしれないです。

コミュニケーションの4つのコツとは

イギリスの哲学者・心理学者であるポール・グライスが「含みの理論」というのを提唱しているようです。その理論では「協調原理とそれに従属する4つの公理」を謳っていて、この4つの公理がコツとして役立つらしいです。紹介していきます。

ちなみに、含みの理論というのは、内容を超えた言外の内容のことです。
例えば、お昼ご飯何にしようか迷っている人に「あそこにラーメン屋さんがある」と伝えたとしましょう。
文字の意味は「あそこにラーメン屋さんがある」ですが、「ラーメン屋さんは開いている」「そこにはラーメンがある」「そこのラーメンが美味しい(おすすめするくらいなので)」という意味も含まれていると考えられます。こういう文字以外の内容のことを含みの理論というらしいです。

また、協調原理というのは、会話を相手に伝達するために人が守っている原理のことです。これを守ることで、分かりやすく相手に伝えられると考えられています。
で、この協調原理が、さきほどの4つの公理である「質・量・関係性・様態」が組み合わさったもの。それぞれ見ていきましょう。

質の公理

正直に、真実だけを述べなければならない、というもの。
嘘をつくことや根拠に欠ける情報は質の公理が守られていないということになります。
これは分かりやすいですね。ただ「根拠に欠ける」という点には個人差があるような気がします。
例えば、話し手の根拠が「信頼できるこの人からの情報だから」だとして、聞き手は「その人を全く信用できない」という状況が出来上がってしまった場合、質の公理に反することになります。そうなった場合、会話としては成立しにくいですよね。
話し手が「聞き手に認められる根拠」を基に話す必要がありそうです。

量の公理

伝える情報量を適切に、というものです。
必要な情報が少ない、必要以上の情報がある、ことは量の公理が守られていないということです。
相手との関係によってもこの量は変わって来るようで、初対面だと量は多くなり関係が親しいほど量は少なくなるみたいです。
これは書いてあること分かるけど、実践すると難しいですよね。話題に対して相手がどのくらい分かっているのか、どのくらい分かるのか、によって量は変化します。分からないであろうことを1から説明するとそれはそれで量が多すぎると思いますし、その場合は必要ではない箇所を削りながら〜などと考えると流石にパンクしちゃう。かといって難しい言葉や専門用語をバンバン使って分からないまま話しても会話にならない。相手の所作、表情、反応を見て、都度判断しながら量の調節をしていく必要がありそうです。
個人的に初対面でお話する時は、どんな相手であれ小学校で習ったことは知っているであろう前提で話すことが多いです。中学校で習ったことは「あーなんかそんなのあったなぁ」という反応になりやすいので共感を狙いたい時にあえて使ったりもします。
要は聞き手が無駄なく理解できる丁度いい情報を話しましょう、ということですね。

関係性の公理

関係ないことを言ってはいけない、というものです。
急に話の流れに関係ないことを言うのは、関係性の公理が守られていないということです。
個人的に思っていることですが、この関係性の公理を利用したお笑いのネタってそこそこある気がします。
そもそも「関係ないことを言うはずがない」と思った上で会話をするんですよね。なので、お互い別々の話題で食い違っているのに気づかないネタ、色々話題のアンジャッシュさんがお得意のやつですね。あとは、関係性の公理を無視したボケとかも良く見る気がする。全く関係ないことを関係させちゃう、とか。バカリズムさんのこの県どこを持ちますか、みたいなのも無理矢理関係させてて面白いですよね。
私がこの公理を勘違いしているかもしれませんが、何となくお笑いネタと関係が深いと思っています。

様態の公理

不明瞭な表現を使ってはいけない、というものです。様態とは、物事のあり様を表す言葉です。
聞き手によって解釈が分かれる曖昧な表現を使うと、様態の公理が守らていないということです。
例えば明日、10時くらいに集合ね!というと9時50分なのか、10時なのか、10時10分なのか曖昧ですし人によって変わってきますよね。こういう曖昧な表現、聞き手によって判断が変わったり、話し手と聞き手で齟齬が生まれるような表現をしてしまうと良くないと。〜くらい、だいたい〜、みたいな口癖がある人は少し注意が必要かも知れませんね。
ちゃんと全員が分かるような表現をしましょう、ということですね。

終わりに

つまり、
・嘘をつかずに、聞き手が信頼できる根拠で
・相手が理解できる最小限の情報量で
・関係のあることを
・明確に
話しましょう!と言うことですかね。メッタメタにざっくり言ってしまうと。
この相手が理解できる最小限の情報量の判断って難しいですよね。ついつい話しすぎて関係ないこと言ってしまったりとか、明確にならなかったりとか・・・。
ただ、意識して取り組むだけでも変わってくるんじゃないかなぁと思います。

さて、全く関係ないのですが、
カーディガンは戦争がきっかけで生まれたらしい。
男性スタッフの越智でした。

@余計な一言@
最近は話すときに辿々しくなってしまって困っちゃいますね。

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