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緊急でも避難しない人

3.研修・セミナー 2024.7.19

天候による災害が相次いでいますね。スマホの普及やインターネット環境の普及などにより、避難勧告や災害状況などの情報を得ることは地球が歳を重ねるたびに簡単になっていると思います。

さて、そんな避難勧告を受けても尚、避難しない人が一定数いるらしい。今日はそんなお話をしてみようと思います。

避難場所と避難所について

よく似た言葉ですが、意味が少し違います。もっとわかりやすくしたら良いのに。緊急避難しないといけなくなった時、どちらに行けば良いかわかりますか?
緊急避難の時に向かうのは「避難場所」です。
・避難場所
避難の際に一時的に逃げ込む先。原則として屋外。
・避難所
一定の期間、避難生活をする場所。
という違いがあるそうです。
また、東日本大震災での避難場所が被災した経験から指定緊急避難場所というものも設けられています。災害の種類ごとに避難場所を災害対策基本法に基づいて市町村が指定した場所のようです。

緊急避難の割合

とある調査では、自治体から警戒レベル4が発令された時に自宅外に避難をしたのは
地震の場合は約36%。風水害の場合は約5%
だったようです。
この警戒レベル4とは、危険な場所から全員避難するべきものだそうです。つまり警戒レベル4を受け取った段階で避難をするべきだ、ということですね。それにも関わらず風水害では約5%に留まってしまっているらしい。
ちなみに最大の警戒レベルは5です。命の危険があるらしい。

緊急事態でも避難しない人

とある調査にもあるように、警戒レベル4の全員避難レベルの通知がなされても避難をしない人が多いのは、「今起きていることが緊急事態であると認識していない」ことが大きな要因のようです。当たり前と言えば当たり前なのですが。近所の人が避難をしていたり、避難を呼びかけられたりすると、避難する人が多くなります。緊急事態であると認知できるからですね。
他の人が行動しないことで、自分の不安や疑念を抑えて大した事態ではないと捉えることを、「多元的無知」というそうです。

多元的無知の実験

インタビューの名目で、学生1人(被験者)とサクラ数人を部屋に集めアンケートに記入してもらいます。そしてしばらくして、通気口から室内に煙が流れ込んできます。その時に被験者がとる行動を調査しました。

多元的無知の実験結果

・参加者が被験者1人だけの場合
2分以内に55%、4分以内に75%の人が報告をしました。

・参加者が被験者1人とサクラ1人の2名、または、被験者1人とサクラ2人の3名の場合
2分以内に12%の人しか報告せず、4分経っても報告する割合は変わらなかった。
煙が充満する異常事態にも関わらず、他人が行動しないことで大した事態ではないと考えた、とのことです。

終わりに

今回は避難についてのお話をしてみました。避難する人が少ないのは、やっぱりすごく単純な理由で「緊急事態であると認識していないから」みたいですね。だからこそ周りの人に呼びかけてみんなで避難する、という意識が非常に重要かもしれません。遠方に大切な人がいる方は連絡を取って避難を促すような行動も大切かもしれない。色々な情報が飛び交う時代ですが、正しい情報を正しく使えるように、そんな使い方を避難にも活かしていきたいです。

さて、全く関係ないのですが、
猫が魚好きというのは日本人だけらしい。
男性スタッフの越智でした。

@余計な一言@
お家にいるペットちゃんたちが被災するのが怖い。

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