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黒い羊効果

3.研修・セミナー 2023.8.25

仲間はずれの心理に黒い羊効果というものがあります。
今日はそれについて紹介しようと思います。仲間外れにするなら相手に仲間を紹介してあげたい。

黒い羊効果

黒い羊効果とは

自分たちの集団の価値を下げるような異質なメンバーが、集団の価値を守るために排除されてしまう現象のことです。聖書に「白い羊の群れに1匹だけ黒い羊が仲間はずれにされている」みたいな故事があるみたいでそれが由来のようです。
学校や職場でのイジメが起きる原因のひとつと考えられているみたいで、それを明らかにした実験があるようです。

黒い羊効果の実験
ポルト大学の社会心理学者ホセ・マルケスらの実験。
ベルギー人の大学生たちに以下の人物像をイメージしてもらいます。
・ベルギー人で普通の学生
・ベルギー人で好ましい学生
・ベルギー人で好ましくない学生
・北アフリカ人で普通の学生
・北アフリカ人で好ましい学生
・北アフリカ人で好ましくない学生
そして、それぞれイメージした学生の、社交性や礼儀正しさや冷静さなどの38項目の特性について7段階で評価してもらいます。
ベルギー人で普通の学生ならこんな風な人物だろう。こんな風な人物なら社交性はこのくらい、、、礼儀正しさはこのくらい、、、みたいな感じです。

黒い羊効果の実験結果

結果の前に、この手の話には内集団・外集団という言葉をよく使います。これは文字通りなのですが、ベルギー人の大学生にとってのベルギー人学生は、自分が所属する集団になりますよね。これを内集団といいます。反対にベルギー人の大学生にとっての北アフリカ人は自分は所属していませんね。これを外集団といいます。
それでは実験結果ですが、評価順に並べてみます。
①5.20 好ましいベルギーの学生
②4.56 北アフリカの普通の学生
③4.55 好ましい北アフリカの学生
④4.26 ベルギーの普通の学生
⑤3.91 好ましくない北アフリカの学生
⑥2.97 好ましくないベルギーの学生

あくまで黒い羊効果は外集団を排除するのではなく、内集団の価値を落とすものを排除することです。
この結果の通り内集団かつ好ましくない学生に対して著しく評価が低い。その反面、内集団かつ好ましい学生に対しては著しく評価が高いですね。外集団の範囲は0.65に対し内集団の範囲は2.23です。内集団の範囲が非常に広いですね。約4倍です。
これは、所属する集団の価値を保つためです。内集団の好ましくない評価の低いものを排除することで集団の価値を保っておきたいし、内集団の好ましい学生の評価をあげることで、自分が所属している集団の価値が高いことを示したいということですね。

終わりに

個人的には所属する集団の価値を保ちたいという気持ちは非常によくわかります。排除するという言葉は良くないと思いますが・・・。排除するのではなくその人が内集団として認められる能力を見出して外集団に紹介する、みたいなのがいいと思うんですよね。これも排除になるのかな。内集団も外集団も価値が上がりwinwinな気もします。
内集団の人物が主観で特定の人物を役立たずとして非難する、いじめを行う、というのはニュースでみたり情報として手に入れる機会はそこそこあります。悲しいけど。その人物の能力が本当に足りてないとして、その原因は本当に本人でしょうか。原因が本人なら非難してもいいなんてことにはなりませんが、原因の本質を見抜くことが結果的に自分の集団の価値を上げる事にもつながるのではないのかなーと思ってしまいました。

さて、全く関係ないのですが、
トマトはもともと毒のある食べ物だと思われていたらしい。
男性スタッフの越智でした。

@余計な一言@
赤い羊で王様になる。

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