席を譲るのか実験
電車に乗っていると、妊婦さんや高齢者の方、松葉杖の人や重い荷物を持っている人など、いろいろな事情を抱えた人を目にすることがあります。そんなとき、「席を譲るかどうか」は人によって大きく分かれますが、実は国や文化によっても行動がかなり違うようです。今日はそのことについて触れてみようと思います。

電車内で「席を譲るのか実験」
いわゆる“フィールド実験”と呼ばれる方法で行われたようです。
研究者が電車にサクラの俳優を乗せて、困っているように見えるさまざまな状況を演じさせます。たとえば、
• 杖をついた高齢者
• 妊婦に見えるような外見をした若い女性
• 重い荷物を持ってふらつく人
• 松葉杖をついた人
• 普通に立っている人(比較用)
といった設定です。
研究者は少し離れた場所で、次のような項目を観察します。
• 席を譲られるまでの時間
• 誰が譲ったか(年代・性別・一人客かグループかなど)
• 周囲の視線の動き
• スマホを見ていたかどうか
• 他の人の反応(気づかないふり、周りを見渡す、誰かに譲らせようとする 等)
実際の電車の中で行うため、とてもリアルな行動が観察できるのが特徴とのこと。
人が席を譲るときの心理
「誰が困っているのか」が明確なほど、席を譲るスピードが速いということがわかりました。
最も譲られやすいのは妊婦さんを演じた女性だったようです。視覚的に分かりやすいことや、“妊婦を助けるべきだ”という社会的規範が強く働くため、反応がとても早いということらしい。
高齢者も譲られやすいものの、妊婦よりは少し迷いが入るとのことが多かったようです。
それに対し「重い荷物を持つ人」や「松葉杖の人」はそれほど譲られやすくなかったようで、重い荷物は“自己責任”と捉えられやすかったり、松葉杖は逆に近くに立つと危なそうという無意識の心理が働くことが原因だそうです。
譲りやすい人の特徴
譲りやすい人の特徴としては、若い世代ほど積極的である傾向が見られたようです。10〜20代がもっとも反応が早いという結果が複数の実験で出ているとのこと。
傍観者効果
周囲の誰も動かないと、自分も動きにくくなる心理が働きます。これを傍観者効果と呼びます。
ただ一人が立つと連鎖的に席を譲る人が増えることも多かったらしい。人間の社会性がはっきり出る実験だったようです。
席を譲る行動の国ごとの違い
● 日本
日本は「譲らない」というより、“視線をそらす文化”が強いとされます。視線を外して気づいていないフリをするらしい。
相手と目を合わせると責任が生まれて踏み込みすぎになるため、遠慮が先に出てしまうようです。ただし気づいた瞬間の行動は早く、迷っているうちに一人が立つと周囲が続く傾向が強いです。
● アメリカ
アメリカは声をかけて確認する文化が特徴です。席を譲る前に「Do you want to sit?」と尋ねるのが自然で、困っていそうならまず話しかけるという姿勢が強いとされます。助ける=良い市民という価値観も浸透しています。相手の主観を重要視するらしいです。
● イギリス
イギリスはマナーやルールを重んじる国で、妊婦バッジの普及率も高いです。譲ること自体は多いのですが、声をかけるよりも控えめな“合図”で席を譲るケースが多いと紹介されていました。
● 北欧(スウェーデン・ノルウェーなど)
北欧は反応の速さが際立っていて、妊婦さんや高齢者が乗ってくると複数人が同時に立つケースがあるそうです。福祉意識が非常に高く、“助けるのは当たり前”という文化が根付いているのかもしれません。
● 韓国
韓国は特に妊婦への配慮が強く、妊婦バッジの効果が大きく出ているようです。若者が積極的に譲る傾向も見られました。
● シンガポール
シンガポールはマナー啓発の徹底度が高く、「譲りましょう」という広告やキャンペーンが日常的にあるらしいです。そのため席を譲る行動が非常に安定しているようです。
終わりに
こうしてまとめてみると、席を譲るという小さな行動の中にも、各国の文化や価値観がはっきりと表れているのが面白いですね。日本のように「相手を尊重して踏み込みすぎない」文化もあれば、アメリカのように「まず声をかける」文化もあります。北欧の「助け合いが当たり前」という感覚や、シンガポールの社会全体で取り組む姿勢も、とても特徴的だと感じます。
電車内での行動ひとつにも、人と人との距離感や文化、社会のあり方が現れますよね。それでも、思いやりは同じ方向を向いている。とても良い。
さて、全く関係ないのですが、
カルビは焼肉で存在しない部位らしい。
男性スタッフの越智でした。
@余計な一言@
韓国語でアバラ骨のことらしいです。
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