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褒めるアレコレ

3.研修・セミナー 2025.4.18

今日は「褒める」にフォーカスしてお話をしてみようと思います。
私自身、褒め方について初めて知ったことも多かったので面白かったです。
褒めることが大切であることは周知されてきていますが、やみくもに褒めるだけでは逆効果になることもあるようです。

褒めることに関する実験や研究

・ドゥエックの「能力 vs 努力」に関する研究(1998年)
研究者:キャロル・ドゥエック(Carol Dweck)
概要: 子どもに課題を解かせた後、「あなたは頭がいいね(能力への称賛)」と褒めるグループと、「よく頑張ったね(努力への称賛)」と褒めるグループに分けた。
結果:「努力」を褒められた子どもは、その後の困難な課題にも前向きに取り組んだ。「能力」を褒められた子どもは、失敗を恐れるようになり、難しい課題を避ける傾向があった。
示唆: 努力を褒めることで成長マインドセットも育てられる。

・褒めすぎの逆効果に関する研究(Brummelman et al., 2014)
研究者:エディ・ブルメルマン(Eddie Brummelman)ら
概要: 自尊心が低い子どもに対して過度な褒め言葉(例:「これは史上最高の絵だ!」)を与えた場合の影響を調査。
結果: 自尊心が低い子どもは、過度に褒められるとプレッシャーを感じて逆にやる気を失う。謙虚な褒め方の方が有効。
示唆: 相手のレベルや状態に応じた褒め方が重要。

・職場での褒め言葉の効果(Ariely et al., 2009)
研究者:ダン・アリエリー(Dan Ariely)ら
概要: 工場労働者に対し、金銭報酬・ピザ・上司からの「ありがとう」のメッセージという3種の報酬を比べた。
結果:一時的にはピザが最も効果的だったが、長期的には「感謝の言葉(称賛)」が最もモチベーションを維持した。
示唆:経済的報酬よりも人間的なフィードバックの方が持続的な動機づけになる。

・褒めるタイミングと頻度
研究: 褒めるタイミング(即時 vs 遅延)と頻度の研究では、即時で具体的な褒め言葉が最も効果的であることが多くの研究で示されています(e.g., Henderlong & Lepper, 2002)。
ポイント:褒める内容が具体的であること(「すごい」ではなく「このアイデアの工夫がいいね」など)。誠実さがあること。タスクや努力に焦点を当てること。

終わりに

褒めることに関する実験を4つ羅列して紹介してみました。まとめてみると、結果ではなく過程を褒めること・自尊心の低い人にはほめ過ぎ注意・お金より言葉・すぐに具体的に、褒めるようにするととてもいいということですね。
自尊心の低い人にはいっぱい褒めて自信を付けてもらおうとしがちだとおもうのですが、逆効果のようですね。また、分かりやすいのもあって結果を褒めがちですがこれも逆効果になることがあると。気を付けたいポイントですね。
何にせよ、「しっかりと看る」ことが大切なポイントな気がしました。

さて、全く関係ないのですが、
「褒め殺し」は政治的戦略として使われていたらしい。
男性スタッフの越智でした。

@余計な一言@
死因:褒められたこと。最高かもしれない。

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