スロウハイツ
今日は辻村深月先生が2007年に書かれた「スロウハイツの神様」についての読書感想文です。辻村深月先生は今年で20周年らしいですね。おめでとうございます。知人からお勧めされたので読んでみました。ネタバレは無いです(多分)。ただあまり自分とは合わなかった物語で、気持ちの良い感想はあまりないかもしれません、ごめんなさい。ミーハーの一つの感想として捉えてください。
フォローするわけではないですが、辻村深月先生が脚本のドラえもんの映画を見たことがあります。月面探査記でしたっけ。めっちゃ面白かったです。だからきっと作品によるのだと思うので、他の作品も楽しんでみようと思っています。
スロウハイツの神様はずるい
読んで、と書いていますが例によって聴いてです。朗読サービスを利用して楽しませていただきました。これから素直な感想を述べていこうと思います。
まず1番の感想は「ずるい」でした。そのずるさは気づかないうちに後頭部を心地よく殴られるようなずるさでした。ずるいことをしようとすると、勘付かれたり何かしらの違和感は生じるものだと思います。ただそういう違和感が無くかつ心地よかったです。伏線として転がっている違和感みたいなものは別にあって、それは予想通りの結果になっていました。いやぁ〜やっぱりそうですよね!みたいな。ただその辺に自然に転がっていてとても自然に馴染んでいる石ころが実は絵でしたみたいな衝撃を受けるようなシーンもいくつかありました。普通に声が出る衝撃でしたし、良くもまぁこんなに自然に飄々と聴かせられるなぁと。
ただこの感想は全然伝わらないと思うし、実際に読んだことある人でも何を言っているのか良く分からない感想だと思います。それだけ特異な感想だという自覚はあるのですが、素直な感想です。ずるかったです。
スロウハイツの神様はエピローグとプロローグだけ?
次に思ったことは、最後まで聴いてからの結果論みたいな気はしますが、すごい長いプロローグと少しだけ長いエピローグしか無いと思ってしまいました。これは日常生活を描いているからこそ起伏をあまり感じられなかったのだと思います。スロウハイツの神様は上下巻あるのですが、下巻の最後の2章くらいまではプロローグなのでは?みたいな。もちろん内容や展開としてはそんなことないと思うし起承転結みたいなものはあるんだと思いますがあんまり感じられませんでした。ただこのプロローグとエピローグだけだと感じたこの感想は決してマイナスではないです。プラスというわけでもないですが。ただ正直上巻は全然面白くなくて、ずっと人物紹介のターンでした。登場人物が最初から多くて、誰が誰だか分からない状態がしばらく続きました。聴くのやめようかなぁと思うくらいには面白いと感じることが出来なかったです。ただお勧めされたし、ずっと聴いてたシリーズは一段落ついてしまったし、下巻の面白さを期待して頑張って上巻を済ませました。下巻が始まってもなんとなく淡々と物語が進んでいて、人物紹介の延長線みたいなイメージを持ってしまいました。とはいえ、下巻からは続きが気になるような物語にはなっていきましたし、私がいうエピローグからはテンポ感がすごく良かったです。これはすごく気持ち良いテンポ感でした。
スロウハイツの神様の登場人物とは合わなかった
重要人物が何人か出てきますが、この重要人物たちが見事に自分と合いませんでした。この人嫌いだなーっていう人もいます。登場人物に魅力をあまり感じられなかったのも上記のような感想を持った理由なんだと思います。全員が全員方向性の違う熱量とこだわりがあって、その熱量もこだわりもどうも合わない。もしかしたら私がもう手に入らないような憧れを目にして物語に嫉妬することも憚られることからの拒絶なのかもしれません。なんにしても一歩引いてしまうような距離感で聴いていたと思います。
終わりに
読書感想文って懐かしいですね。小学生や中学生の夏休みの課題に出ていたと思います。そのころは、頑張って本を読んでなんとか「面白かった」「感動した」とポジティブに書かねばならないという義務感に駆られていたと思います、全く面白いとは思っていないのに。もちろん入賞みたいなのを目指すなら否定的な作文より肯定的な作文の方が受けがいいでしょう。ただ賞にこだわりがない人もなんとかポジティブに書こうとする。なんだかおかしいですよね。感想ってなんなんだ。こういうところが面白くなかった、という感想でもいいはずなのに。なので、大人になってからの感想は表現の良し悪しはなるべく気をつけるとして、素直に述べることにしています。もし、不愉快になった方がいらっしゃったなら大変申し訳ありません。
ずるさと終盤のテンポ感は本当に気持ちが良かったです。
さて、全く関係ないのですが、
猫の好物を魚と答えるのは日本だけらしい。
以上、越智でした。
@余計な一言@
イタリアでは、猫の好物はパスタらしいです。
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