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労働条件と人間関係と生産性

3.研修・セミナー 2024.9.27

生産性を上げるためにはどうすれば良いか、そんなお話をしてみようかと思います。これを証明するために行われた実験と併せて紹介させていただきます。結局コミュニケーション説はある。

ホーソン実験とは

ホーソン実験とは、1924年から1932年、アメリカのウェスタン・エレクトリック社(電話・通信機の製造をする大企業)で行われた生産性に関する実験です。4つの実験がありその総称をホーソン実験と呼ぶようです。初めの1年はマサチューセッツ工科大学のメンバーが実施していましたが、途中からハーバード大学の心理学者エルトン・メイヨーや同大学の経営学者のフリッツ・レスリスバーガーらが参加し実験が進められました。

証明実験

最初に行われたのは照明実験というもの。これは、労働環境と生産性の関係の調査が目的で、照明環境の違いによる生産性の変化を調べました。
実験結果は、照明の明るさを一定に保つと生産性は向上しました。明るさをどんどん明るくしても生産性は向上しました。しかし、その後、照明を暗くしても生産性は維持されたままでした。これにより、照明により直接生産性は変わらない、と結論付けされたようです。

継電器組み立て作業実験

次に、継電器という機械の組み立て作業による実験です。これは、労働条件や待遇と生産性の関係の調査が目的でした。労働条件を改善・改悪し、生産性にどう変化があるのか調べました。作業する部屋の温度や湿度・労働日数や休憩回数や休憩時間・休憩中の飲食物の提供などを行い調査します。
実験結果は、労働条件が変化しても生産性は向上した。さらに好条件が全て排除されても生産性は上がり続けたようです。

面接実験

次にその名の通り面接による実験が行われました。これは、個人の感情と生産性の関係の調査です。2万人以上の従業員を対象に現場の状況を把握するための面接を行いました。
実験結果は、職場での労働意欲などの感情は、個々の過去の家庭や社会生活の来歴や、職場の同僚や上司との人間関係が潤滑かどうかなどが関係していることがわかりました。外部環境ではなく、人間関係や仕事への適性・興味など個人の内部感情が重要だということがわかりました。

バンク配線作業実験

最後に、電話交換機(バンク)の配線作業を共同で行わせる実験が行われました。これは、集団作業に人間関係が影響するかどうかの調査です。この集団にはフォーマルな上司部下の関係のもの、インフォーマルな仲間内で形成されたものなどで比べられたようです。
実験結果は、フォーマルな集団よりもインフォーマルな集団の方が従業員の生産性に影響を与えることがわかりました。詳細には、労働者はケースに対応して労働量を調整していること・生産性は能力より意識に左右されること・良好な人間関係を築いている方がミスが少ない、ということがわかったようです。

ホーソン実験の結論

上記の実験が行われるまで、人間関係や感情は生産性とは関連性がないと考えられていました。しかし、この実験によって人間関係が生産性に影響するという結論を得ました。また、インフォーマルなグループが仕事のモチベーションや生産性に好影響を与えていることもわかりました。会社においてフォーマルではないグループを意図的に作ることは難しいと思いますが、フォーマルではないグループが生まれやすい環境を作ることは可能かもしれません。そういった取り組みの重要性もわかりました。

終わりに

これが1932年に証明されている実験です。海外とはいえ約100年前です。“最近”になって日本でもそんな動きは見られるようになった気はします。結局コミュニケーションをとり良い人間関係を構築することが人生を豊かにするんだと思います。

さて、全く関係ないのですが、
マクドナルドのロゴのMみたいなやつは、Mではないらしい。
以上、越智でした。

@余計な一言@
Mではないなら何だというのだ!?

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