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見て見ぬふり

3.研修・セミナー 2024.6.21

見て見ぬふりをするな、と小さい頃に大人によく言われたような気がします。見たことを正直に言えばチクりだ!と非難され、見ないふりしたらそれはそれで加害者になった気分がする。出来事によるとは思いますが。
と言うことで、今日は見て見ぬふりについてお話してみようと思います。

見て見ぬふりの事件

1964年ニューヨークの住宅街で深夜、女性が自宅アパート前で刺される刺殺事件がありました。この犯行は30分以上に及び、この犯行に気付いたのが38名いたそうです。女性を助けようとしたのは0人、警察に通報した人はこれもなんと0人、だったそうです。
当時のマスコミは大都市特有の冷淡さや他人への無関心が原因だ、と報じたそうです。ただ心理学者のラタネとダーリーはそれだけではないと考えました。

見て見ぬふりの実験

心理学者のラタネとダーリーは次のような実験を行いました。

被験者である学生に集団討論会への参加を依頼。次に被験者は個室に案内され、インターフォンで他の参加者と共に議題についての意見を述べるように指示されます。すると突然、別の部屋で参加者の一人が発作を起こし、インターフォンで助けを求めてくると言うものです。

これを集団討論会への参加者が二人、三人、六人のパターンで行います。(あくまで被験者は一人です)

見て見ぬふりの実験結果

・参加者が二人の場合
60秒の時点で助けを呼んだのは約70%の人。
120秒の時点では約90%の人が助けを呼んでいます。
180秒の時点では約100%の人が助けを呼びました。

・参加者が三人の場合
60秒の時点で助けを呼んだのは約60%の人。
120秒の時点では約80%の人が助けを呼んでいます。
180秒の時点では約85%の人が助けを呼びました。

・参加者が六人の場合
60秒の時点で助けを呼んだのは約30%の人。
120秒の時点では約50%の人が助けを呼んでいます。
180秒の時点では約60%の人が助けを呼びました。

見て見ぬふりの実験結果を経て

参加者が少なければ少ないほど報告の時間が短くなり、報告する割合も増えていきます。それに対し参加者が多ければ多いほど報告の時間が多くなり、報告する割合も少なくなっています。
多くの他者がいるときほど、人は救援行動を起こしにくいという、傍観者効果が証明された実験でした。

終わりに

この実験を見て私が思い浮かんだのは、応急処置の訓練でした。人工呼吸や心肺蘇生法を勉強する訓練やったことがあると思います。あの時に、大丈夫ですかー!聞こえますかー!とか聞きながら呼吸確認とかして「あなたは救急車を呼んでください」「あなたはAEDをもってきてください」「必ずここに戻って来てください」と、声かけをすると習います。誰か救急車を呼んでください!ではダメです、と習いますよね。その人個人を指して「あなたは」と言うことで傍観者ではなく他人では無く当事者に巻き込んでしまい行動させるということなんだなーと思いました。
この傍観者効果は多くの他者と実際に行動を起こすかどうかだと思うので、何か助けて欲しくて指示を出す時にも応用できますよね。「誰かやってください」だと誰もやらないと言うことですよね、大袈裟に言うと。気をつけて指示を出したいですね。

さて、全く関係ないのですが、
名前が出そうで出ない現象のことをTOT現象というらしい。
男性スタッフの越智でした。

@余計な一言@
名前が出なくて泣いてるみたいですね。

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