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空気を読まない選択肢

3.研修・セミナー 2024.5.10

同調圧力という言葉を聞いたことがあると思います。私もなんとなく聞いたことがあるもののなんとなくしか分からないというもの。今日はこの同調圧力について調べてみました。

同調圧力とは

同調圧力は集団内で起こる心理的圧力を指し、個人が他人と意見を合わせるように誘導させられることです。 集団のなかでは個性が消失し、個人の感情や情念が一斉に同一の方向に向けられやすくなります。 似た言葉として「同調行動」がありますが、周りの意見に合わせた結果、自分も同じように行動することです。同調する、とも言います。

同調圧力の実験

「—」
この長さと同じ長さの線を次のうちから選んでください。

A-
B—-
C—

当然Cですよね。こんな感じの実験をしました。詳細が以下です。
アメリカの社会心理学者ソロモン・アッシュが1950年代に行った実験があります。
アッシュは大学生を参加者として上記のような実験をしました。本来の実験では「図に描かれている線分の長さは、ABCの線分のどれと長さが等しいだろうか」と答えてもらうもの。参加者個人的に答えてもらったところ、正答率は99%以上です。
この質問を、次の状況下で行います。
・7人のサクラの中に何も知らない本当の被験者を1人だけ加える
・被験者の解答順は7番目
・18回繰り返す
・サクラは最初の数回は正しく回答するが、途中から間違った回答をする
・正しい回答に報酬はない
・間違った回答に罰もない
こうした間違った回答が被験者の回答にどう影響を及ぼすかを調査しました。

すると、全回答の37%で被験者はサクラの間違った回答に同調したことがわかりました。被験者ごとの分析では約3/4が少なくとも1回の同調行動をし、全く同調しない被験者は1/4だったようです。また、全ての回答で同調する被験者は1人もいなかったらしい。

終わりに

同調とは恐ろしくもあり、場合によっては正しくもある不思議なものですね。この同調による間違いは、みんながそう言うから自分が間違っていると思った、と言う意見も多かったそうです。学生の頃に問題が提示されて答えが4択で正解だと思うやつに手をあげましょうみたいな、まさにあれですよね。この答えが自分だけだと気付き手を一瞬で引っ込めるやつ。また、意図的に間違えることによって多数派に溶け込みたい、という意識が働く人もいたようです。これもわかる気がする。回答が一致すればするほど同調圧力が強くなりますが、回答がバラバラになればなるほど同調圧力は弱くなります。
ここ最近の時代の流れ的に、同調圧力いわゆる暗黙のルールが通用しない社会人が増えているとも聞きます。これはこれでいい流れのような気もしますが、ジェネレーションギャップの摩擦がものすごい熱くなりそうな予感もしています。
空気を読まない選択肢が与えられ、そもそも空気を読むという文化がなくなると個人的には過ごしやすいなぁなんて思います。

さて、全く関係ないのですが、
リカちゃん人形は苦いらしい。子どもの誤飲を防ぐためらしい。
男性スタッフの越智でした。

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