あまり聞きなれない効果ですが、言われてみればそりゃそうよなーっていう内容だったので紹介しようと思います。

ダニング＝クルーガー効果

ダニング＝クルーガー効果とは

ダニング＝クルーガー効果とは2000年にイグノーベル賞の心理学賞を受賞しているようです。
正しく自己評価ができず自分の能力を過大評価してしまう優越の錯覚に関する認知バイアスのことらしい。出来ないのに出来ると思っている人って一定数いると思います。そういう人がどういう人に多いのか～みたいなことを調べた人がいます。ミシガン大学のデイヴィッド・ダニングとニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスのジャスティン・クルーガーにちなんで名付けられました。両名とも社会心理学者です。

ダニング＝クルーガーの実験

大学生に文法テストを受けてもらいます。
その直後に「文法能力」と「試験の点数」を予測し「実際との差」がどの程度になるのかを確かめます。
この差が成績上位者と成績下位者でどう違うかを比べます。

ダニング＝クルーガーの実験結果

予想した文法能力と予想した点数に成績上位者と下位者で差はなかったみたいですが、予測した点数と実際の点数の差はそうではありませんでした。
・成績上位者は予測した点数が実際の点数よりも低かった
実際の点数の方が高かったということですね。実際の点数は90点なのに予想は70点みたいな。
・成績下位者は予測した点数が実際の点数よりも高かった
実際の点数の方が低かったということですね。実際の点数が10点なのに60点予想してたり。
また、成績上位者も下位者も60〜70点くらいの点数だと予想しているみたいです。テストはだいたい60点くらいを平均点として作るそうなので、だいたい平均的な能力だと予想していることになります。みんな自分のことを平均的な人だと思っているようですね。思いたいのかもしれない。

終わりに

能力が低い人ほど自分の予測値と実際の値に大きな隔たりがあるということですね。ダニングとクルーガーは、「能力が低い人ほど誤った結論に達し不幸な選択をしてしまう。」「能力が低いせいで、それに気づく能力もない。」という負担を抱えていると指摘しています。
つまり、能力が低い人ほど能力が低いことに気付かない、ということですね。これがですねー、言われてみればそうだよなと思いました。仕事や教育の場面でそういえば・・・と思い当たる節があります。
「できるっていったじゃん、なんで出来てないの」みたいなシーンってあると思うんですよ。仕事って期限大事ですから、「いつまでにやります」からの「何で終わってないの！？」からの「できると思ったんですけど、、、」みたいなやつ。こういうのもダニング＝クルーガー効果と関係していると思うんですよね。
もちろん本人が自分の能力を把握して正しい納期を決められるのが一番ですが、そういうのも把握して上の人はフォローしてたりするんでしょうね。上の人スゴイ。
自分を過大評価も良くないですが、過小評価はいいのかというとそんなこともないと思います。「謙虚」「謙遜」などのキレイめな言葉がありますが、正しく評価できるのがやっぱりベストだと思います。とはいえ、期限を超えるより前倒しで終わった方が絶対にいいので、「謙虚」「謙遜」くらいが丁度いいんですかね。効率だけを考えたら正しく評価できるのがベストだと思いますが、前倒しは余裕にもなるから結果その方がいいのかな・・・。どうなんでしょう。TPOによると思いますが。むつかしいです。

さて、全く関係ないのですが、
1日に吐く息の量で風船を10000個も膨らますことが出来るらしい。
男性スタッフの越智でした。

＠余計な一言＠
だにんぐ＝くるーがーってひらがなで書くとすんごいかわいい。

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