今日は相手のモチベーションを上げる実験を紹介してみようと思います。相手が自主的にやってくれるようになれば割と最強だと思うんですよね。

相手のモチベ上げたい

相手のモチベーションに関わる実験

・実験1
テストが始まる直前の小学生たちに以下のように伝えます。
Aチーム
子供たちに20ドル渡し、そして「前回よりも点が下がったら、その20ドルを取り上げる」と伝える。
Bチーム
「前回よりも点が上がったら、試験後すぐに20ドルをあげる」と伝える。
Cチーム
「前回よりも点が上がったら、試験後20ドルあげる。ただし1ヶ月後」と伝える。
Dチーム
「前回よりも点が上がったら、トロフィ（3ドル相当）をあげる」と伝える。
Eチーム
何もあげない。ただ「前回よりも良い点を取れ」とはげます」

・実験2
被験者にコンピューターの画面に小さな光の点が現れるのを、ただじっと見つめて待ってもらうという、退屈な課題に取り組んでもらいます。
Aチーム
「集中力を高めるための実験です。航空管制官の訓練とほぼ同じものです」と理由を説明した。
Bチーム
「こんなことやりたくないですよね」と同情した。
Cチーム
「やってもやらなくてもけっこうです。もしよかったら」と選択をしめした。
Dチーム
ただ課題をやらせた。

相手のモチベーションに関わる実験の結果

・実験1
全体の成績は100点満点中平均して5〜10点上がった。
Aチームの成績はBチームよりも遥かに上がった。
Cチームの成績は改善しなかった。
Dチームは小学2、3、4年で平均12％上がった。

・実験2
Aチーム・Bチーム・Cチームのどのチームも、Dチームよりも自発的に課題に取り組んだ。

終わりに

実験１では、結果によって報酬を渡すということよりも実際に報酬を渡しておくと効果が高いことがわかりました。失敗したら取り上げるよーという。いつぞやのブログで、一回持ってしまうと愛着が湧いてしまい手放しにくいんだーみたいなこと申し上げたことがありますが、それも少し関係しているのかもしれませんね。要は、新しいことを得るよりも、今あるものを失わないための方がアクティブになりやすいようですね。基本的には安定や現状維持をしたがる人の方が多いみたいです。私もそうですしね。
実験2では、Dのただ課題をやらせるだけよりも相手のことを思いやる何かしらの声かけをすることによってモチベーションが上がるということみたいです。Aチームに関してはこれもいつぞやのブログで相手を説得するときは理由と一緒に伝えると効果的ですよーみたいなお話があったので、それも少し関係あるかもしれません。何にしても相手に寄り添うことは必要不可欠ですね。

さて、全く関係ないのですが、
英語には「お得」をあらわす単語がないらしい。
男性スタッフの越智でした。

＠余計な一言＠
太陽が昇るのと同じくらいの要領でモチベ上がってくれませんかね。

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